有安杏果さん卒業のなかで心がついていけないとあるモモノフが思うこと。

 私は何を隠そうモノノフで、中でも有安杏果さんが大好きで、先日の幕張での卒業ライブにも行ってきたのですが、新生4人ももクロちゃんは新たに覚悟も決まってすでにもう有安の抜けた穴を埋めて今まで以上のパフォーマンスをするべく前向きに走り出してるかんじがして、4人になってもももクロちゃんは最高だな!と将来絶対そう思える日がくるかんじがすでに今からビンビンしてる。むしろまさに、逆境こそがチャンスだぜぃ(PJ)。4人のももクロちゃんもきっとそう遠くないうちに“正しい選択”になれるし、「奇跡の5人」じゃなくなって4人からの新スタートがまたひとつの壁を乗り越えるサクセスストーリーの新章のはじまりだし、この4人のファンからしたら、引き継ぎ迷わず応援するしかない!て気持ちにもなれるし、伝説が生まれるのを引き続き傍で見届けたい!と思うよな、と。

 ただ、私が今回の件で「不幸だな」と思ってること、というか個人的にずっと心が晴れないのが、やっぱり5人のももクロちゃんでこの先もずっとずっと居続けられたのなら、それはそれで絶対的に大正解だったし、それこそ伝説だったわけで。これまでもメンバーが骨折したり喉が不調だ、インフルエンザだ、という理由で、5人じゃなきゃいけない場面で5人が成立せず4人でそれを補ってきたように、誰かが結婚しても、出産しても、それでもももクロが5人で居続けられたのなら、モノノフにとってもこんなに幸せなことはなかったと思います。

 だからこそ、もっと早くに「5人で居続ける」ことを重きに置いた道を選べなかったのかと思ってしまいます。4人になって、笑顔の天下をとれるのでしょうか?4人のファンは笑顔になれると思いますよ?でも今の私は笑顔になれません。笑顔の天下とはいったいなんだったんでしょう。笑顔の天下、は「ももクロちゃんが5人で永続的に続く」ことだけで充分良くて、決して「オリンピックの開会式で歌う」てことじゃないと私はずっとずっと思っていました。私は「オリンピック」を目標に掲げ始めてからずっと違和感があったし、目標である笑顔の天下とのズレを感じていました。そしていまは、笑顔の天下を逆算し間違えて五輪を目指したことこそが「5人のももクロちゃん」の夢を壊した原因だと確信しています。

 五輪なんて目指さなければ、あんな過密スケジュールの青春ツアーもなかったでしょう。2020年の開会式の内容・構想策定が始まる前に、日本の全都道府県をまわり終える青春ツアー。「日本全国足を運んだ、日本を応援しているアイドルですよ」という実績作り。開催国権限で五輪競技として復活する野球、その種目できっとエースを務めるマー君、彼に寄り添い続けるももクロちゃん

 ももクロちゃんのその名前に込められた意図は、「ピュアな女の子が、幸せを運びたい」なはずなのに、最近その活動は全然ピュアじゃない。打算的だなって思っていました。なんでよりによってあんな黒い権力の塊のような五輪を目指さなくちゃなの?そのせいで、本来あるべきペースでの活動量よりも明らかにオーバーワークだったし、私の推しの有安さんは五輪によってももクロちゃんとしての道を閉ざされてしまったのだと思っています。

 

 そんなことを思っても、すでにこうなってしまったからには、私は有安杏果さんのこれからの人生の幸せを願うしかありません。きっと4人とも事務所とも喧嘩別れではなかったのだから、いつか有安さんが何らかの表現者として芸能の世界に戻ってきたときに、モノノフたちみんなが歓喜の涙をながすようなかたちでコラボしてくれるのではないかと思います。私はその日を夢見ながら、ももクロちゃんの現場からは一度距離を置きつつでひっそりとももクロちゃんを応援するくらいしかできないのです。

 

 追記ですが、4人になったももクロちゃんが引き続き彼女たちが納得した上で五輪を目指すのであれば、それでいいと思います。もう失うものはないでしょうし、アクセル ベタ踏みで行け!(コントラ)ですね。